好投手を攻略し切れなかった。東北楽天打線は150キロ台の直球と140キロ台のカットボールを駆使するオリックス先発山本から七回までに3度の得点圏の好機を築いたが、1点止まりに終わった。

 一回は右腕の不安定な立ち上がりを攻めて1死満塁としたが、銀次の放った打球は一塁正面を突き、不運な併殺打となった。0-2の四回は3連打で1点を返し、なおも無死一、二塁だったが、ウィーラーが遊ゴロ併殺打。続く渡辺佳は空振り三振に終わった。

 終盤にも惜しい攻めがあった。1-3の七回1死一、二塁で代打フェルナンド。得点圏打率4割の右打者は初球のカットボールを積極的に振っていったが、捉え切れずにファウルに。その後1ボール2ストライクからのフォークボールで遊ゴロに打ち取られた。

 フェルナンドは「見逃し三振は避けようと食らい付いた。スイングは悪くなかったが飛んだ場所が悪かった」と悔しがった。

 試合前から1、2点の勝負と想定していた平石監督は「そう簡単に点を取れる投手ではない。(打撃の)内容は悪くなかった。悲観的になってもしょうがない」と切り替えていた。

 西武が勝ち、東北楽天のリーグ優勝の可能性は完全に消えた。ただクライマックスシリーズへの道は途切れていない。ここが踏ん張りどころだ。
(丹野大)