東北楽天は三木新監督の下、「考える野球」が浸透しつつある。各球団の試合数が異なるため単純比較できないものの、オープン戦でチームの四球数、出塁率、盗塁企図数はリーグトップ。昨季の反省材料だった「拙攻」に改善の傾向がうかがえる。

 オープン戦の四球数は62でリーグ2位日本ハムの48に大差をつけた。それに伴い、出塁率も3割6分と高かった。

 三木監督は常々「ヒットで出るのも四球で出るのも同じ」と語り、選手の意識改革を図る。山崎幹の言葉が象徴的だ。2安打2四球と活躍した3月4日のDeNA戦(静岡)後、「ヒットより2四球の方がうれしい。(チャンスメーカーとしての)役割をアピールできた」と笑みを浮かべた。

 昨季は48とリーグ最少タイだった盗塁にも変化の兆しがみられる。オープン戦の企図数20はソフトバンクとリーグ1位に並ぶ。

 中でも辰己の活躍が目を引く。盗塁を6度試み、全て成功させた。俊足ながら「僕は盗塁が苦手」と昨季はわずか13に終わったが、笘篠外野守備走塁コーチらに指示を仰ぎ、才能を開花させつつある。

 三木監督は毎試合後、ミーティングを開き、チーム全体で課題を話し合ってきた。「相手に合わせた行動をどう選択するかが大事だ。自発的に考える意識を浸透させたい」と強調する。