東北楽天の鈴木大は11日、テレビ会議アプリで取材に応じ、「まずはけがをしないことと、引き続き(新型コロナウイルスに)感染しないことを徹底しなければいけない」などと繰り返し強調した。プロ入り後、故障による離脱がほとんどない「無事これ名馬」らしく、リスク管理意識の高さが言葉ににじんだ。

 気温25度前後の陽気に包まれた楽天生命パーク宮城で、フリー打撃をしたり、三塁でノックを受けたりした。「正直、体はキャンプ前ぐらいの感じになっちゃっている。動きの切れをどんどん出していかないと、シーズンでは全然通用しない」。冷静に現状を見極めながらも、球場で野球ができる喜びをかみしめる。

 2013年から7年連続で140試合以上に出場し、通算打率2割7分4厘の安定した成績を残してきた。今季は前例のない調整を余儀なくされるが「焦り過ぎて階段を跳び越えたら、けがするだけだ。(開幕日など)先を考えるより、与えられたこの2、3時間で、目の前のやるべきことをやることがすごく大事」と自らに言い聞かせる。

 今季国内フリーエージェント(FA)でロッテから移籍。新天地・仙台で、不要不急の外出自粛の暮らしが続く。「仙台のいいところをまだ感じられないままに生活しているが、今はそれが正解。魅力的な場所を探す楽しみは、この先に取っておきたい」とほほ笑む。(佐藤理史)