プロ野球東北楽天を運営する楽天野球団は9日、本拠地戦の楽天生命パーク宮城(仙台市宮城野区)で行われた西武戦から入場制限を緩和し、上限を収容人数の50%の1万5600人に引き上げた。新型コロナウイルス対策で他球団よりも入場制限の大幅緩和を遅らせてきたこともあり、今季の入場者数は12球団最少と観客動員に苦戦している。観戦と安心安全の両立に向け、球団は模索を続ける。

 この日の西武戦には今季最多の1万52人の観客が訪れた。仙台市青葉区の大学生大川侑真さん(20)は「最近、プロ野球にはまりだしたので、試合を見てみようと思った」と話す。

 球団の感染対策や、声援の代わりに手拍子を送るといった新しい応援形式も徐々に浸透し、観戦のハードルは下がりつつある。それでも観客数は思うように伸びていない。昨季まで年に数回訪れていたようなファンや家族連れ客らの来場は減っているという。

 球団マーケティング本部事業部の平田完部長は「週末ならお客さんが入ると思っていたが、想定よりも少なかった。観戦に消極的な方が、まだまだ多いのかもしれない」と推測する。

 政府によるイベント入場制限は9月19日、それまでの5千人から会場収容人数の50%までに緩和された。これを機に他球団は上限を1万人以上に引き上げたが、楽天野球団は1000~2000人の段階的増加にとどめた。

 感染予防を最優先したため入場者数は伸び悩み、8日までの本拠地有観客38試合の観客数は最多で6421人、合計では12球団で最も少ない14万7840人にとどまる。

 球団は今後、週末1万人以上の動員を目指す。来場が少なかったグループ客向けに、連番の座席も購入できるようにした。10、11日など計4日間で、来場者全員に「TOHOKU BLUEユニホーム」をプレゼントするなど、来場のきっかけとなる催しも計画している。

 本拠地開催はあと9試合。平田部長は「『イーグルスは好きだけど、観戦はまだちょっと』という方にも、球場へ足を運んでもらえるような取り組みを展開したい」と話した。