甲子園球場で開かれている第100回全国高校野球選手権大会で、宮城代表の仙台育英は12日、初戦の2回戦で浦和学院(南埼玉)と対戦する。大山樹選手はコーチと選手の「二刀流」でチームを支えてきた。「二つの立場で信頼してもらっている。試合で恩返しをしたい」。気合は十分だ。
 昨秋の新チーム発足時からコーチとなり、練習メニューを組み立ててきた。同時に安定した投球と勝負強い打撃を買われ、控え選手としてベンチ入り。この夏の宮城大会は2回戦の気仙沼向洋戦で登板し、3回無失点の好投を見せた。甲子園でも背番号11を背負う。
 「チームのことを考えながら自分のプレーのことも考えないといけない」。当初は両立に苦しんだが、手助けしてくれたのは高校時代に同じくコーチを経験した須江航監督だった。
 1月に就任した須江監督と面談を重ねる中で、何でも相談できるような関係を築くことができた。それまで1人で考えていた練習メニューも須江監督から原案をもらうようになって「負担が軽くなった」(大山選手)。自分のプレーに集中できるようになった。
 大阪入りしてからは打撃と走塁の練習に力を入れるとともに、コーチとして選手の熱中症対策にも気を配る。「先発ではない分、ベンチワークでサポートしていきたい」と意気込む。