25日のプロ野球ドラフト会議で日本ハムが吉田輝星投手を1位指名すると、学校も地域も歓喜に沸いた。
 「指名の瞬間、思わず万歳した」と喜ぶのは同校野球部の嶋崎久美前監督(70)。「日本ハムは、しっかり若手を育成しているという印象がある。ぜひ直球を生かせる落ちる球を覚えてほしい」と話した。
 吉田投手は、会議の様子をチームメートらと校内の食堂で見守った。準優勝に輝いた夏の甲子園で主将としてチームを率いた3年佐々木大夢(ひろむ)さんは、指名直後に「おめでとう」と声を掛けたという。
 共に鍛錬を重ねた日々を思い起こし、「これまで頑張ってきた吉田を見てきたので、自分のことのようにうれしい」と語った。
 一塁を守った3年高橋佑輔さんは「吉田とは日本ハムだといいなと話していたので、実現したことに驚いた。実力あるプロの投手陣の中で成長して新人王に輝く姿を見たい」と話した。
 「プロでも全力プレーを貫いてほしい」と話すのは、バッテリーを組んだ3年菊地亮太さん。「持ち味の直球を磨けばスター選手にも真っ向勝負できるはずだ」と力強くエールを送った。
 新チームを託された2年船木弦主将は「甲子園で堂々としたプレーを見せた裏には、何事にも全力で取り組む謙虚な姿勢があった。自分たちも練習に打ち込み、来年の甲子園で飛躍したい」と刺激を受けた様子だった。
 喜びの輪は地元に広がった。学校の最寄り駅である秋田市のJR追分駅前でクリーニング店を営む藤原正三さん(66)は「甲子園で見せた活躍は本物で、地元だけでなく秋田県の誇り。日本を代表する投手になるはずだ」と期待を寄せた。