第91回選抜高校野球大会は23日、兵庫県西宮市の甲子園球場で開幕する。東北からは、昨秋の東北大会を制した八戸学院光星(青森)と、準優勝の盛岡大付(岩手)が出場する。平成最後の甲子園大会で頂点を目指す両チームの注目選手と特長を紹介する。(今愛理香、大谷佳祐)

 坂本勇(巨人)北條(阪神)ら優れた遊撃手を輩出してきた北の名門から、また一人魅力的な選手が育ってきた。走攻守3拍子そろった主将の武岡がチームをけん引する。
 50メートル5秒9の俊足で、徳島の中学時代は県大会の100メートル走で2位に入ったこともある。フットワークも軽く、守備範囲は広い。
 昨秋の東北大会は打率3割5分7厘で優勝に貢献。明治神宮大会は準々決勝の高松商(香川)戦でバックスクリーンにたたき込む一発でパワーもアピールしている。
 1年春から正位置をつかんでいるが「まだ全国の舞台でアピールできていない」と自己評価は厳しい。苦手だった内角球をさばくため、冬場は打撃練習に力を入れてきた。全体練習後も多いときで2時間バットを振り込んできたという。体重も昨夏から10キロ増え「打球が強くなってきた」と手応えを感じている。
 八戸学院光星は2011年夏から3季連続準優勝。あと一歩まで迫りながら頂点が遠い。普段は控えめな仲井監督だが、今大会は「日本一が目標。このチームは可能性がある」と自信を持つ。高い壁を越えるには武岡の活躍が欠かせない。

<戦力分析>隙ない打線 長打力も

 主戦の後藤は技巧派の右腕。昨秋の東北大会は3試合で22回2/3を投げて防御率1.59。明治神宮大会も2試合で16回2/3を投げて防御率2.70と安定していた。マウンドさばきは冷静で、スライダーには切れがある。
 救援陣は本格右腕の下山、左腕横山らタイプが違う投手がそろっている。右脇の肋骨(ろっこつ)を疲労骨折していた山田も復帰し、ブルペンに厚みが増した。
 打線は隙がない。中でも俊足の島袋、武岡が鍵を握りそうだ。東北大会、明治神宮大会は計4本塁打と、長打力も備えている。
 以前は選抜大会の前に沖縄県などでキャンプを張ってきたが、今大会は「学校生活を第一に」(仲井監督)という考えから地元八戸で練習を進めてきた。雪が積もる中で投手は球速10キロ、野手はスイングスピードの10キロアップを目指し基礎固めに努めた。

部長 小坂 貫志
監督 仲井 宗基  身長 体重 投打
 投 後藤 丈海(3) 170 73 右右
 捕 太山 皓仁(3) 172 74 右左
 一 近藤 遼一(3) 175 88 右右
 二 伊藤 大将(3) 180 75 右右
 三 下山 昂大(3) 170 70 右右
◎遊 武岡 龍世(3) 180 75 右左
 左 大江 拓輝(3) 181 76 右左
 中 島袋 翔斗(3) 167 68 右左
 右 原  瑞都(3) 178 78 右左
 補 山田 怜卓(3) 178 72 右右
   横山海夏凪(3) 178 70 左左
   中沢 英明(2) 165 78 右右
   畑垣  聖(3) 175 85 左左
   大野 僚磨(3) 165 60 右右
   丸山 雄哉(3) 173 75 右右
   沢波 大和(3) 160 62 左左
   小日出斗里(3) 176 73 右右
   百沢 里空(3) 168 66 右右
〔注〕◎は主将、丸数字は新学年、身長はセンチ、体重はキロ