23日に開幕した高校野球の選抜大会に聖光学院(福島)の姿がなく、物足りなく感じている人もいるだろう。そんなファンに聖光学院と斎藤智也監督の物語をつづった書籍「負けてみろ。聖光学院と斎藤智也の高校野球」(秀和システム)をお薦めしたい。
 福島市出身のスポーツライター、田口元義さん(41)が十数年の取材を元に著した。
 「負けて泣くのなんてみんな一緒なんだよ。勝ちたいんだろ?勝ちたかったらどうすんだ?」「負けた高校ともう1回、やりたいです!」
 文中のやりとりは往年のスポ根テレビドラマ「スクール☆ウォーズ」さながら。田口さんも名シーンを再現できるほどの大ファンだという。「その原動力となった信頼と愛、人間の魂のぶつかり合いを余すところなくノンフィクション化したものである」。自著を語る田口さんの口調もナレーションのようだ。
 「負けてみろ」。勝敗を超えて本気で泣けるくらいに戦い抜けるか、と斎藤監督が問う場面がある。熱い人間ドラマを最後まで受け止められるか、読み手の本気度も求められる作品だ。(金野正之)

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