第91回選抜高校野球大会第3日は25日、1回戦3試合が行われ、盛岡大付(岩手)は石岡一(茨城)に延長十一回、3-2でサヨナラ勝ちした。龍谷大平安(京都)山梨学院も勝って、2回戦に進んだ。
 盛岡大付は21世紀枠で春夏を通じて初出場の石岡一に対し、九回2死から2点差を追い付き、十一回に失策で決勝点を挙げた。

 ▽1回戦(第2試合)
石岡一 (茨城)00100000100 =2
盛岡大付(岩手)00000000201×=3(延長十一回)

 【評】盛岡大付が粘って延長サヨナラ勝ち。2点を追う九回2死二、三塁、小川の2点右前打で追い付くと、十一回は2四球と敵失に乗じて勝負を決めた。主戦阿部は155球の力投。変化球を生かし、三、九回のピンチを最少失点で切り抜けたことが大きかった。
 石岡一は右腕岩本が11奪三振の快投を見せたが、最後に力尽きた。

<阿部、磨いたカーブ武器に完投>
 盛岡大付は主戦阿部が155球の力投で勝利を引き寄せた。三回は守りのミスから先制点を献上。九回にも1点を奪われたが、いずれも追加点を許さなかったことが同点劇を呼び込んだ。
 武器となったのは冬場に磨きをかけてきたカーブ。「序盤はスライダーの制球がいまひとつ。カーブに切り替えてテンポをつかむことができた」。島上の好リードもあって石岡一打線に凡打の山を築かせた。
 「自分は打たせて取るタイプ。自分らしい投球ができた」。甲子園のマウンドで自信をつかんだ様子だった。

<岩本、悪送球で決勝点許す>
 21世紀枠で初出場の石岡一は延長十一回、サヨナラ負け。岩本は好投を続けていたが、自らの悪送球で決勝点を奪われた。「ダブルプレーを取りたいと焦ってしまった。あと一歩のところで勝てなくて悔しい」と肩を落とした。
 140キロ台の真っすぐと切れのいい変化球を武器に、八回までに11奪三振。2安打に抑えて、得点を許さなかった。だが、2点リードしていた九回に2死から同点打を浴びた。「直球で詰まらせようと思ったけど、相手の方が上だった」
 甲子園大会初勝利に手が届くところにあった。「ここで試合ができた経験を無駄にしないで、成長してまた夏に戻ってきたい」と最後は力強く語った。

<バッテリーの勝利/盛岡大付・関口清治監督の話>
 最後まで粘り強く守ってくれたバッテリーの勝利。岩本投手の速球と変化球の切れは予想以上で、力負けしていた。終盤に球威が落ち、バットの芯に当たるようになった。