甲子園球場で開催中の全国選抜高校野球大会に東北代表として出場している盛岡大付(岩手)で、宮城出身の新3年生2人がベンチ入りしている。2番手捕手で栗原市志波姫中出身の竹ケ原大輝選手と、中堅で仙台市七郷中出身の松原瑠来(りゅうく)選手。龍谷大平安(京都)と対戦する29日の2回戦に向け、2人ともチームの勝利に貢献しようと気合十分だ。

◎栗原出身・竹ケ原「古川の分も」

 「盛岡大付の打ち勝つ野球で甲子園に行きたい」と、同校進学を決めた背番号12の竹ケ原選手は勝負強い打撃が武器。代打として活躍が期待される。
 今大会、21世紀枠での出場がかなわなかった古川の捕手、高橋寛太主将とは中学時代、大崎シニアで切磋琢磨(せっさたくま)した仲だ。「昨秋の東北大会ではお互いを励まし合った。古川の分まで戦いたい」と思いを背負う。

◎仙台出身・松原「震災経験胸に」

 松原選手は守備範囲が広く、50メートル6秒と俊足が自慢の背番号13。背番号をもらった昨秋、打撃練習中に左手首を骨折した。手術やリハビリに耐え、今年1月まで練習ができない苦境を乗り越えてベンチへ戻ってきた。
 小学3年の時には東日本大震災を経験。避難した七郷小で迫る津波を目の当たりにした。「震災で大好きな野球ができなくなった人たちもいる。そのことを胸に頑張りたい」と語る。
 2人ともチームが延長サヨナラ勝ちした石岡一(茨城)戦は出場機会がなかった。甲子園通算102勝を誇る強豪の龍谷大平安戦を前に、「出してもらえたら感謝して戦いたい」(竹ケ原)と気持ちを奮い立たせる。