第91回選抜高校野球大会第7日は29日、2回戦3試合が行われ、盛岡大付(岩手)は龍谷大平安(京都)に1-9で敗れた。
 龍谷大平安は、3年ぶりの8強。筑陽学園(福岡)明豊(大分)も勝ち、ベスト8に進んだ。
 初出場の筑陽学園は山梨学院に3-2で競り勝った。1-1の七回に、中村の適時打で勝ち越し、八回も1点を加えた。
 明豊は昨秋の明治神宮大会王者の札幌大谷(北海道)を2-1で下して、初のベスト8。四回に1点を先制し、五回にも1点を加えた。2人の継投で1点に抑えた。

 ▽2回戦(第2試合)
盛岡大付(岩手) 000010000=1
龍谷大平安(京都)30000321×=9

 【評】盛岡大付は12安打を放ちながら、打線のつながりを欠いて完敗した。
 一回1死満塁の先制機を逸したのが痛かった。直後の守りで相手に3点を先取され、試合の主導権を渡した。三回を除く毎回走者を出したが、五回の峰の犠飛による1点止まり。六回に3点を奪われ、大勢が決した。
 龍谷大平安は13安打9得点と効率良い攻めが光った。

◎初回の先制機、一本出ず

 一回は両チームとも1死満塁の好機をつくる合わせ鏡のような展開。でも、結果だけが違った。
 盛岡大付は得点ゼロで龍谷大平安は3。「あそこで犠飛の一本も出ていたら」と盛岡大付の関口監督。出だしの明暗が試合を決定づけてしまった。
 先攻めの盛岡大付は1死から3連打。好投手野沢の前に願ってもない先制機だったが、続く小川はフルカウントからストライクの低め真っすぐに手が出ない。平賀も直球攻めに空振り三振。是が非でも欲しい先制点を奪えなかった。
 後攻めの龍谷大平安は1死から2安打と四球で塁を埋める。マウンドの木内は甲子園初登板。表情には明らかに動揺が浮かんでいた。「何とか抑えたい」。その一念で直球で攻めたが、押し出し四球であっさり先制点を献上。続く三尾にはファウル五つで粘られる。10球目を左前に運ばれ、さらに2点を許した。
 終わってみれば、安打数の差はわずか1。それでも8点差をつけられてしまうのが野球の怖さだ。
 「甲子園で勝つには、どこで打てるかが大切」(関口監督)。犠飛の1得点で終わった盛岡大付に対し、京都の猛者たちは中盤以降も2死からしぶとく野手の間を抜いて得点を重ねた。残念ながら、彼我の差は大きい。(今愛理香)

 <峰、一矢報いる犠飛「しっかり捉えた」>
 盛岡大付は峰が五回に中犠飛で一矢を報いた。「直球を狙っていた。しっかり捉えることができた」。1回戦は無安打3三振だったが、この日は2安打。「自信になります」と話した。
 反省点もある。一回1死一、二塁の場面で、二走として小野寺の右前打で三進したが、打球の行方を見極め切れずに本塁突入をためらった。「(三塁を回ってそのまま走れば)先制できたのに、判断ミスだった」と振り返り「夏までにレベルを上げたい」と誓った。

<組織力の差が出た/盛岡大付・関口清治監督の話>
 相手がつないで粘る中、自分たちは点数につなげられなかった。組織力の差が出た。勝負強さをしっかり鍛えたい。先発の木内は二回以降頑張ってくれた。