第90回都市対抗野球大会は東京ドームで13日に開幕する。東北からはJR東日本東北(仙台市)きらやか銀行(山形市)七十七銀行(仙台市)の3チームが出場する。頂点を目指す3チームを紹介する。

ベテランと若手が融合/JR東日本東北(仙台市)

 ベテランと若手がうまくかみ合い、4年ぶり26度目の都市対抗出場を決めた。今年は創部100周年。優勝で節目の年を飾ろうと、チームの士気は高い。

 投手陣は左腕西村が柱。2017年の日本選手権で大会初の完全試合を達成したことは記憶に新しい。右腕加藤は緩急を駆使して打者を打ち取る。左腕桜糀と右腕山田は共に1年目ながらマウンド度胸があり、先発、救援どちらもこなす。ベテラン左腕の斉藤(日本製紙石巻)を補強して陣容を整えた。

 打線は切れ目がない。ルーキーの1番菅野は東北大会で打率5割、6打点で最高殊勲選手に輝いた。1年目の鈴木聖、薗部ら中軸も勝負強く、下位を打つ10年目の安田と、夷塚はバットコントロールにたける。日本製紙石巻から主砲石黒とパンチ力のある小野を補強し攻撃力が増した。

 2回戦から登場し、信越硬式野球ク(長野市)と対戦する。小笠原主将は「相手に関係なく自分たちの野球を貫きたい。先制して主導権を握り、まずは初戦を突破する」と意気込む。

5勝して優勝する/西村亮監督の話
 東京ドームで5勝して優勝することを合言葉にしてきた。良い緊張感を持って大会に臨み、まずは初戦突破に全力を尽くす。

投打の柱けん引旋風を きらやか銀行(山形市)

 投打の柱が活躍し、第2代表として2年ぶり3度目の都市対抗出場を決めた。

 右腕小島が投手陣を引っ張る。140キロ台中盤の直球で打者の胸元を突き、チェンジアップも駆使して的を絞らせない。9年目の右腕三浦は経験豊富で先発、救援どちらもこなせる。抑えは2年目の右腕市毛が担う。技巧派左腕の塚本(日本製紙石巻)を補強して安定感が増した。

 打撃は4番建部に期待が懸かる。東北大会は4試合で打率5割3分3厘、3本塁打7打点で首位打者賞に輝いた。6番島田は長打力がある。遊佐と藤田は俊足で、盗塁やエンドランも駆使して好機を広げる。

 第2代表決定戦は全員安打の15安打を記録したように爆発力もある。日本製紙石巻から主軸の長谷川、選球眼と堅守を誇る篠川を補強してバランスも良くなった。

 開幕試合でパナソニック(大阪府門真市)と対戦する。強豪だが、3年前の初出場時に破った相手。藤田主将は「挑戦者の姿勢で臆せず臨む。旋風を巻き起こしたい」と語った。
強豪にも思い切り/村上真監督の話
 守りの野球を展開したい。粘り強く攻め、少ない好機でも確実に得点する野球を目指す。強豪にも思い切りぶつかり8強以上を目指す。

チーム一丸で粘り強く 七十七銀行(仙台市)

 東北大会は準決勝で敗れたが、粘り強い戦いで敗者復活戦を勝ち上がり、第3代表として2年連続13度目の全国大会出場を決めた。

 安定した投手陣がチームを支える。主戦鈴木貴は右上手から投げ下ろす速球に伸びがあり、スライダーやチェンジアップなど変化球もいい。力で押す左腕田辺、9年目の右腕阿部も先発陣の一角を担う。ブルペンには長身右腕の小笠原、左腕影浦が控える。右横手投げの宮内(日本製紙石巻)を補強し起用の幅を広げた。

 打線は中軸に力がある。東北大会は野村が7打点。石井と中井が共に6打点を挙げるなど勝負強い。清野、的場ら足の速い選手も多く、機動力も武器だ。走攻守にバランスの取れた西藤(日本製紙石巻)、俊足巧打の佐藤弘(TDK)を補強し、攻めの選択肢が増えた。

 都市対抗は2009年に1勝した後は初戦敗退が続く。1回戦の相手は優勝3度の強豪ヤマハ(浜松市)。清野主将は「チーム一丸で粘り強く戦い、まずは1勝を挙げたい」と話した。

初戦突破で勢いを/小河義英監督の話
 強豪が相手でも平常心で臨み、普段通りのプレーを心掛ける。初戦を突破して、その勢いで頂点まで駆け上がりたい。

〔注〕メンバー表は左から順に名前、年齢、出身校、身長(センチ)、体重(キロ)。◎は主将。○は補強選手で、かっこ内は所属チーム。