宮城県高体連の各専門部が、新型コロナウイルス感染拡大で中止になった県高校総体の代替大会開催を模索している。秋の新人大会を考慮すると、開催時期は夏までに限られる。各専門部は6月中旬までに方針を決める見通しだが、競技によって対応が大きく分かれそうだ。

 密閉、密集、密接の3密になりにくい陸上などの屋外競技は開催に前向きな姿勢を示す。ソフトテニスの根本光泰委員長は「受験勉強への影響もあり、実施するなら8月上旬までには終えたい」と語る。ソフトボールも開会式の省略など簡素な形にした上で、7月の実施を目指す。

 屋内競技は課題が多い。卓球は体育館に台を並べて同時進行するが、台数を減らすためには複数会場を確保するなどの対応を迫られる。太田恭之委員長は「ボールの消毒など、次から次に課題が見つかる」と頭を悩ませる。

 ボクシングは選手の接触が避けられない。平間直人委員長は「減量で免疫が低下した状態も考えられる」と懸念を示す。登山はテント宿泊で密集が避けられないので開催を見送る方針だ。

 授業の遅れによる夏休みの短縮などで、開催時期の調整は容易でない。実施する場合、7月下旬から8月中旬が目安となり、準備期間は限られる。会場の確保も共通の課題となる。

 集大成となる大会が冬に行われるサッカーなど一部の球技は県予選が秋に始まるため、夏の代替大会を行う日程的な余裕がない。ラグビーの阿部宏喜委員長は「練習不足でけがのリスクがある」と指摘。サッカーの沢村東(はじめ)委員長は「暑熱対策の観点から夏の試合は厳しい」と説明した。

 夏の甲子園大会が中止となった硬式野球は6月上旬に開く常任理事会で今後の対応を協議する。