2度目の優勝と初のJ2昇格を18日に決めたサッカーJ3秋田(ブラウブリッツ秋田)が19日、地元・秋田に戻った。2017年の初優勝時は本拠地の収容人数の問題で昇格に必要なクラブライセンスを取得できず、昇格は見送られた。悔し涙から3年。無敗での悲願達成に選手の表情は明るかった。

 選手らは試合のあった大阪から帰途に就き、午後0時半、優勝記念のシャーレを手に秋田空港に降り立った。サポーターや市民ら約30人が凱旋(がいせん)を見守った。

 「3年前とはシャーレの重さが違った」。チーム在籍8年のDF山田尚幸主将は感慨深げに話した。17年に優勝が決まったのは最終戦。今季は28戦無敗の快進撃を続け、6試合を残しての優勝、昇格決定だった。

 MF江口直生選手は「3年前は優勝しても昇格できず悔しかった。もう一度力を合わせ、優勝と昇格を目指してきた。成し遂げられてうれしい」と喜んだ。

 失点8はリーグ最少。相手に激しいプレスをかけてボールを奪い、攻撃に転じる「堅守速攻」を貫いた。

 DF千田海人選手は「全員が粘り強く戦った」と振り返り、18日の試合で2ゴールを決めたFW中村亮太選手も「一人でもサボるとチームが崩壊する。全員が同じ意識を持って戦えた」と手応えを語った。

 「走り勝つサッカー」を掲げ、就任1年目で優勝、昇格を果たした吉田謙監督。「選手の頑張りが実りうれしい。日々の努力の成果だ」とねぎらい、「一日一日、一戦一戦を大切にするのは優勝しても変わらない」と22日の次戦を見据えた。

 秋田の活躍について、Jリーグの村井満チェアマンは「開幕から28戦無敗というJリーグ史上初の快挙を達成した。J2でもこの勢いのまま熱戦を繰り広げてほしい」とコメントした。

[J3秋田(ブラウブリッツ秋田)]TDKサッカー部(にかほ市)が前身。クラブチーム化に伴い2009年発足した。チーム名はドイツ語で青い稲妻の意味。14年、拠点を秋田市に移しJ3参入。17年に初優勝したが、本拠地の収容人数がJ2基準に届かず昇格できなかった。市八橋陸上競技場の改修が決定した18年、昇格に必要なJ2クラブライセンスを取得した。