右太もも肉離れで離脱していたJ1仙台のMF野津田が28日、全体練習に合流した。7月18日のリーグ戦再開直前に負傷し、地道にリハビリを続けてきた。リーグ戦は残り10試合。中盤の核の復帰を終盤戦の起爆剤にしたい。

 時折強い雨が降った仙台市泉サッカー場。パスをつなぐメニューで、ほとんど立ち止まらず走り続ける。シュート練習も軽快。「じっくり調整してきたので怖さはない」。順調な回復ぶりをうかがわせた。

 チームは野津田が不在だった9試合は4勝1分け4敗。ピッチの中盤で落ち着きを欠く時間帯が目立った。守備から攻撃に切り替わった直後のパスでつながりが悪い。ロングボールが増え、野津田の離脱前と対照的にボールを保持できなくなった。

 縦横に駆け回る野津田が戻れば、ビルドアップは安定する。持ち場を離れてでもパスコースをつくれ、短いパスをつないで前進できる。マッチアップする相手にとっては、どこまで追い掛け、どこでマークを受け渡すのかという判断に迷い、守備が狂わせられる。

 渡辺監督は「ここ数試合はチームのパス数が少ない。野津田がいれば、1試合50本は増えるだろう」と期待する。

 野津田は、エースのFW石原が中盤に下がってボールを受けたり、スペースをつくったりする役割を担っていることを気にしている。「(本来は)自分の仕事。前線の選手がゴール前でプレーできるよう、つなぎ役になりたい」

 9月1日の清水戦で復帰を目指す。「爆発したい」と胸を高鳴らせる。チーム最多の11得点のFW西村がCSKAモスクワ(ロシア)に移籍する可能性がある今こそ、背番号16の完全復活が欠かせない。(佐藤夏樹)