椎橋がアピールに懸命だ。3バック左のポジションを争う同世代の板倉がU-21(21歳以下)日本代表としてジャカルタ・アジア大会出場で不在のため、ここ3試合連続で先発。大会期間中で最後となる清水戦に向け「相手よりボールを握って勝つ」と活躍を期す。

 多くのポジションをこなす適応力が際立つ。前節の川崎戦では今季初めて先発でインサイドハーフ(攻撃的MF)を務め、「こぼれ球を拾い、守りで何度も相手を追えた」と自信をつかんだ。清水戦は3バックでの出場が濃厚だが、リードする展開になれば終盤にボランチに移動して守備固めをすることもできる。

 守備力に定評があり、そつなく仕事をこなすが、スピードや身体能力にたけるわけではない。「DFでも中盤でも、平均点ではいけない。突き抜けたものを得たい」と自己分析。「中盤に入ればためをつくるプレー、3バックなら相手の動きを予測した守備がポイントになる」と考える。

 アジア大会ではU-21日本代表から漏れた。板倉は主力として決勝進出に貢献し、清水戦と同じ日に韓国と頂点を争う。椎橋は「悔しい気持ちはあるが、比較される相手がいることでレベルアップできる」。定位置取りへ「ちゃっかり狙っています」と不敵に笑う。(佐藤夏樹)