J1仙台で活躍し、ロシア・プレミアリーグの強豪CSKAモスクワに完全移籍したFW西村拓真が、18日開幕の欧州チャンピオンズリーグ(CL)の登録メンバーに選ばれた。仙台で力を培った21歳のストライカーにとって、一層飛躍した姿を見せる舞台となる。

 欧州CLの1次リーグで、CSKAモスクワはレアル・マドリード(スペイン)やローマ(イタリア)と同じ組で戦う。「上のレベルの選手たちと対戦することが貴重な成長につながる」と求めていた西村にとって早速活躍の機会が訪れた。

 J1で今季24試合に出場しリーグ日本人トップタイの11得点。2得点だった昨季から急成長を遂げた。仙台生え抜き選手では初の海外挑戦になる西村。3年半在籍したチームを離れることに、「迷惑を掛けるかもしれなかったが、そこは譲れなかった」と言葉に力を込める。

 今季はストライカーとして必要な自身の得点の型を固めてきた。左サイドに流れてボールを持ち、中へ切り返して右足を振り抜く。最初のタッチでゴール方向にボールを置く技術が向上した。引っかける癖のあったシュートも安定した。

 点取り屋の資質は、元々あった。富山第一高3年の冬、仙台の練習に参加した。プロ選手に交じりながら、体も意識も常にゴールに向かっていたという。仙台の渡辺監督は「本当のストライカーのよう。教えてできるものではない」と一目でほれた。「面白い選手。取りましょう」。すぐに獲得をフロントに進言したほどだった。

 才能を開花させ、いよいよ新天地での戦いを待つ。「自分は天才的な選手ではない。下からはい上がる意識はぶれずにやっていくことには自信がある」と西村。仙台から世界へ。若武者の挑戦が始まる。(佐藤夏樹)