最も警戒が必要なのは、神戸の突出した個の力だ。リーグ最終戦を白星で飾るには、元スペイン代表のイニエスタを止めることが欠かせない。前節の鹿島戦で3失点した守備を立て直そうと、3バックが集中力を高めている。
 イニエスタは複数の相手の間に立つようにポジションを取り、ボールを引き出す。巧みなトラップで前を向き、わずかな時間で味方の動きを察知。DFの背後へ決定的なパスを通す。
 洗練された動きに中途半端に食い付けば、空いたスペースを見逃してはくれない。神戸陣内に下がってボールを受けさせれば怖くない。最終ライン手前など危険な場所で持たれたとき、厳しく圧力をかけたい。
 3バックを統率する大岩は「高い位置でプレーさせるのは良くない」と警戒。平岡も「ある程度自由にさせるエリアと、間合いを詰めるエリアを区別する」と守備のイメージを描く。
 3人で最も若い21歳の板倉は世界的MFとの対戦に胸を躍らせる。「なかなかボールは取れないと思うが、がつがつチャレンジしたい」と臆せず挑む覚悟だ。
 5日にJ2山形との天皇杯準決勝、9日に決勝がある。「意思を統一し、粘り強く守る。天皇杯へ勢いをつける」と大岩。無失点でリーグ戦を終え、上り調子で次の舞台に臨む。(佐藤夏樹)