J1仙台は5日、仙台市のユアスタ仙台で天皇杯準決勝のJ2山形戦に臨む。3日は同市内で調整し、報道陣に冒頭の15分のみ公開した。1日のリーグ戦最終節の神戸戦で28試合ぶりに先発したMF古林は、右ウイングバック(WB)での出場を目指してリラックスした表情で体を動かした。
 シーズン終盤でつかんだ好機を生かす。神戸戦は左足首を痛めたDF蜂須賀に代わって先発。8月22日の横浜Mとの天皇杯4回戦以来の公式戦だった。久々の出番で、右サイドから鋭いクロスを送り、シュートチャンスにつなげた。「次はもっと前に仕掛けたい」と意欲的。渡辺監督からも「マイボールになったときの仕掛けの意識は見せた」との評価を得た。
 山形の基本布陣は仙台と同じ「3-4-3」。対面する相手WBを積極的な仕掛けで押し下げれば、クロスやカットインなど攻撃の幅が広がる。「主導権は握りたいが、ボールを持てる時間が長くなるかどうか、一発勝負では分からない。いろいろな状況も想定している」と準備する。
 課題は守備。神戸戦ではスルーパスで背後を取られる場面もあった。山形は堅守速攻が軸で、カウンターへの警戒は必要。試合勘を取り戻し、ポジション取りなどを安定させたい。
 山形は3回戦から柏、FC東京、川崎とJ1勢を次々と破って勝ち上がってきた。2014年には準優勝しており、侮れない。「天皇杯は格が上とか下とか関係ない。挑戦者のつもりで、最初からがんがんプレーする」と古林。悔しさを乗り越え、大一番で力を証明する決意だ。(佐藤夏樹)