序盤のリードを守り、計135分を通じて無失点。仙台が手堅い試合運びを見せ、最高の形で1次キャンプを締めくくった。
 全員が連動し守備が機能した。前線で長沢が走り回って相手のパスコースを制限し、ボランチの松下と梁勇基がタックルとカバーでボールを奪取。シマオマテも高さでクロスを何度もはね返した。マークを受け渡し、長崎の選手をサイドに追い込む巧みさも見せた。
 「チーム一体となり、組織立てた守備ができた」とシマオマテ。かつて仙台を率いた長崎の手倉森監督を「うまくしのがれた気がする」と脱帽させた。
 昨季はリーグ戦の総失点がワースト4位タイの54と守備が崩れた。課題克服へ、主に守備で力を発揮する選手を獲得。前線で献身的に動く長沢、守備力に優れる松下、身体能力の高いシマオマテに加え、飯尾、道渕らがサイドで豊富な運動量を発揮する。個人の技量向上に加え、キャンプで素早いラインコントロールなどを植え付けた。
 松下は「リャンさん(梁勇基)とうまく連係が取れ、シュン君(長沢)も追い掛けてくれたので守りやすかった」と手応えを口にし、長沢も「守備の意識は出せた」とまずまずの表情。序盤で取り組んだ力強い攻撃とともに、チームの変革は順調に進んでいる。(原口靖志)