「初」では終わらせない。常田が2戦連続の先発と活躍を狙う。リーグ戦で今季初出場した前節の鳥栖戦は3バックの中央で先発し、零封で初勝利に貢献。成長著しい21歳は「自分が仙台の中心になれるように頑張りたい」と張り切っている。
 鳥栖戦ではDFの統率役として攻守に堂々としたプレーを披露した。187センチの長身で競り合いの強さを発揮し、ボールを持てば両サイドに正確なロングフィードを供給。仲間に大声で指示も出し続けた。
 「何回か相手を見失って先にボールを触られることもあったが、思い切って自分のやれることを表現できた」。確かな自信を手にした。
 大分とは縁がある。2017年途中に期限付き移籍。当時J2だったが、公式戦出場を果たせなかった。「『J1からJ2に行くから(試合に)出られるだろう』という甘い考えが正された」。精神面のおごりを捨て、プロ意識を高めて仙台に帰ってきた。
 大分のエース藤本とは同じ青森山田高の出身。前節の時点でリーグトップの6得点と活躍する8学年上の先輩にも「止めることで単純に自分の評価が上がる」と気後れはない。再び攻守に奮闘して好調の古巣を破れば、レギュラー定着は一気に近づく。渡辺監督も「一皮むける大きなチャンス」と自信を持って送り出す。(斎藤雄一)