「自分の基本」。小野がJヴィレッジでの一戦に並々ならぬ決意で臨む。前所属の東京電力マリーゼのかつての本拠地。震災による活動停止でチームを引き継いだ仙台の一員として、思い出の地に戻る。「この試合は特別」と気持ちを高ぶらせる。
 東京電力マリーゼでは2011年の加入直後に震災が発生し、公式戦ができなかった。宮城県松島町出身。リーグ人生のスタートを切った場と古里が被災したことに心を痛めた。被災地のクラブでもある仙台でプレーに打ち込み、復興が進んだJヴィレッジで念願をかなえる機会を得た。
 18日の練習。表情に気迫がみなぎる。「現役中に(Jヴィレッジで)試合ができるとは思わなかった」と感慨に浸る。準備はできている。大けがを乗り越え、今季は開幕から3戦連続で出場。本職のFWではなく、左サイドハーフとして攻撃を支える。「FWの感覚を生かしてゴール前でチャンスメークしている。自分より周りを生かしたい」と貢献を誓う。
 Jヴィレッジ全面再開のキックオフとなる千葉戦。「新たなスタートを切れるように、気持ちを込めてプレーしたい」。復興への感謝を胸に自分の原点に立つ。(今愛理香)