体力を消耗する夏場にこそ、道渕のタフさは際立つ。前節は長距離を駆け上がるカウンターで今季2点目をマーク。終盤でも相手陣に迫る推進力は落ちなかった。目指すのは5ゴールで「早いうちに達成し、目標をどんどん高くしたい」と真夏にギアを上げる。

 7日は30度近い気温の中、3対3の練習で2人を抜いてゴールを決めるなど好調をアピール。カラーコーンを素早いドリブルでかわす練習を何往復も重ね、自分を追い込んだ。「練習を100パーセントの力でやろうと常に意識している」。ストイックな姿勢が試合で発揮されるスタミナを生み出す。

 持久力には10代から自信がある。フル出場した前節の磐田戦で記録した走行距離11.529キロ、時速24キロ以上で走るスプリント数23回はともにチームトップ。蒸し暑さも「(前所属の)甲府の方が全然暑い」とものともしない。

 FC東京はカウンターが鋭く、ボールを奪われた際は素早い帰陣が欠かせない。布陣は仙台と同じ「4-4-2」。双方が相対する1対1の局面が多くなり、走力と体の強さが試される一戦となりそうだ。

 「先制されたら嫌な相手。まずは目の前の相手に負けないように」と守備でも貢献を誓う。その上で「勝負どころを見極めて攻めに出たい」。90分間走り続けて守備網をほころばせ、首位たたきの原動力となる。(斎藤雄一)