サッカーJ1仙台とサッカー女子、なでしこリーグのマイナビベガルタ仙台レディースを運営するベガルタ仙台(仙台市)の2019年度(19年2月~20年1月)の決算見通しで、最終損益が2億7100万円の赤字となることが分かった。赤字決算は2年連続で、1999年に現チーム名となってから最大額。クラブが23日に仙台市青葉区の漁信基ビルで開いた取締役会で明らかにした。

 チームが一時、最下位に転落したリーグ戦序盤の不振などにより、入場料収入や広告協賛金が伸び悩んだ。終了後の記者会見で菊池秀逸社長は「大幅な赤字を計上する見込みになったことを株主やスポンサー、県民、市民におわび申し上げたい」と陳謝した。

 2019年度の収入総額見通しは27億1400万円。18年度実績を3000万円上回ったものの、予算を2億6700万円も下回った。入場料を含む興行収入が11億8500万円、広告協賛金が11億3200万円でともに18年度実績を下回った。

 これに対し、支出総額の見通しは29億4400万円。選手人件費を含むJ1仙台の強化費を予算から8400万円減額するなど圧縮に努めたが、総予算比では1億4800万円減にとどまり、18年度実績比では1億7900万円増となった。固定資産の減損処理による4600万円の特別損失もあり、赤字額が膨らんだ。

 2年連続の赤字を受けて編成した20年度予算の収入総額は27億8800万円。前年度予算に比べ1億9300万円減と大幅に減らした。支出も、ベテラン選手の放出などで選手人件費を19年度見通しからさらに9000万円削減するなど抑制。総額で900万円の黒字を見込む。

 菊池社長は「他のJ1クラブが選手人件費の高騰などで事業規模を拡大する中で追随する必要があった。東京五輪や昨年のラグビーワールドカップの協賛への移行による広告協賛金の減額も大きかった」と話した。

 クラブは前身のチーム名、ブランメル仙台だった1996年度に9億4900万円の赤字を計上している。