サッカーJ1仙台などを運営するベガルタ仙台(仙台市)が経営状況の悪化を踏まえ、7月に「経営検討委員会」を設置することが23日、分かった。入場料収入や広告協賛金の伸び悩みに加え、新型コロナウイルス感染症の影響で、今季の大幅赤字が想定されるため、経営改善策を協議する。

 同社によると、検討委は菊池秀逸社長と株主の県や仙台市、アイリスオーヤマ(仙台市)の関係者で構成する。7~9月ごろに5回程度の会合を開く。

 近年の財務状況や新型コロナの影響を踏まえ、4月の取締役会で設置方針を決めた。

 同社は2019年度決算で4億2800万円の赤字を計上。Jリーグ45クラブ中、J1鳥栖の20億1400万円に次いで赤字額が大きかった。20年度予算は900万円の黒字を見込むが、新型コロナの影響で3年連続の赤字が懸念される。

 過去にも同社は大型補強の影響で、20億円近い累積債務を抱えた2006年に経営検討委を設置した。当時は委員会提言に基づき、資本金約23億円の80.5%を取り崩し、債務を解消する窮余の策で財務改善を図った。

 同社幹部は「今回設置する委員会で議論するテーマは検討中」と説明する。