山形県以外では見ることのできない景観として山形県が2015年から16年にかけて選定し、県ホームページ(HP)などで公開している「やまがた景観物語 おすすめビューポイント」の人気が今年1月以降、再燃している。きっかけとなったのが河北新報朝刊に掲載された男性読者の投稿。「景観物語」を頼りにビューポイント巡りを楽しんでいるという内容で、掲載後はアクセス数が3倍に急増、問い合わせも相次いでいるという。

 ビューポイントは「山形の独自性を持つ景観」「魅力的な物語がある」「車でアクセスがよい」などを基準に、県に委嘱された景観、観光分野の専門家7人が選んだ。2015年7月に33カ所を選定した後、16年7月に20カ所を追加して53カ所を網羅している。
 「蔵王ロープウェイ地蔵山頂駅から見る樹氷群」(山形市)や「国宝 羽黒山五重塔と表参道杉並木」(鶴岡市)などの有名観光地から、「古の動植物と語らう米(よね)湿原の眺め」(鮭川村)などあまり知られていない絶景ポイントまで紹介している。
 県によると、県HP専用サイトへのアクセス急増は、河北新報朝刊「声の交差点」に1月23日、仙台市若林区のイラストレーター宇津井和夫さん(73)の投稿「山形の景観巡り楽しく」が掲載されたのがきっかけ。
 投稿は、最上川美術館(村山市)で目にした案内板で「景観物語」を知り、3年がかりで53カ所全てを回ったという内容だった。その後、専用サイトへのアクセス数は紙面掲載前の3倍に当たる1日平均約200件に急増したという。
 県の担当者は「HPに53カ所のビューポイントを掲載してから2年近くが経過した今ごろ、これほど人気が出るとは」と驚いている。
 各ビューポイントにはQRコード付きの案内板があり、携帯電話やスマートフォンを使って情報を読み取れば、景観の成り立ちや土地を巡る歴史を知ることができる。
 やまがた景観物語には、山形県HPの専用バナーからアクセスする。連絡先は県県土利用政策課023(630)2430。