27日にあった秋田市議会2月定例会の代表質問で、市が同市泉・外旭川地区に計画するJR奥羽線の新駅設置を巡り、市当局が質問を作成し、市議に質問するよう依頼していたことが議会関係者への取材で分かった。新駅は3期目の穂積志市長が2009年の初当選時から掲げる公約。議会からは「自作自演」「議会への介入だ」といった批判が上がっている。
 市が依頼したとされる質問は「地元から(新駅に)トイレ設置などを求める要望が出ているが、予算内に収まるのか」などの内容。依頼を受けた市議は断り、27日は最大会派の別の市議が質問。市当局は「事業費の増加が見込まれるが、できるだけ応えられるよう努める」などと答弁した。
 依頼を断った市議によると、市交通政策課から16日、質問を働き掛けるファクスが届いた。市議は取材に「市上層部から担当者に指示があったようだ」と語った。
 同課の担当者は「そうした事実はない」と否定している。トイレの設置はJR東日本と協議後、検討するという。
 新駅の総事業費は約20億5000万円。請願駅で、市が全額負担する。昨年11月の市議会定例会で事業費が可決された際は、JR東側の意向でトイレの設置費は盛り込まれなかった。
 今回の市の対応について、市議からは「市当局と市議会のなれ合いになる」「予算を通しやすくすることが狙いなのでは」など疑問視する声が出ている。
 新駅設置を巡っては市民や市議の間に「建設コストを極力抑えるべきだ」との意見がある。