スキー国体第3日は27日、新潟県妙高市の赤倉観光リゾートスキー場などで行われ、複合の少年男子は木村幸大(秋田・花輪高)が制し、全国高校スキー、全国高校選抜スキーと合わせ3冠を果たした。
 複合成年男子Bで4連覇を目指した湊祐介(秋田・東京美装)は2位だった。荻原健司(長野・北野建設)は6位。
 クラシカル走法の距離5キロは少年女子で横浜汐莉(青森・野辺地高)は3位。成年男子Cは五輪3大会代表の恩田祐一(新潟・アークコミュニケーションズ)が3連覇を飾った。
 大回転で争うアルペンの成年男子Cで原田彦(宮城・川崎ク)が2位に入った。

◎最後は一人旅成長示す

 ヒーローの誕生を予感させるシーンだった。複合少年男子の後半距離で、木村が独走でゴール。真っ白な雪原でガッツポーズを決めた。1年生で全国高校スキー、全国高校選抜スキーと合わせて3冠に輝き、「今季の目標を一つ達成できた」と満足そうに語った。
 前半ジャンプは2位で、1位と36秒差で距離をスタート。2.5キロを4周するコースで2周目中盤、トップに立つと後続との差を広げ、最後は一人旅だった。「2周目で追い付こうと思っていたので予定通り。板も滑っていたし、自信はあった」。3歳上の兄、吉大(専大)に敗れ2位だった昨年からの成長を見せ付けた。
 5人兄弟の末っ子で、体を動かすのが好きな16歳のやんちゃ盛り。今季は三つの全国大会をはじめさまざまなレースに参加する過密日程だが、疲れは全く感じていないという。ゴール後に後続が次々と倒れ込み動けなくなる中でも一人平然としていた。
 3月もジュニアオリンピック、全日本選手権などレースが立て込む。「どんどん上を目指し、北京五輪を狙う」と真っすぐに世界の舞台を見つめる。163センチ、57キロ。鹿角市出身。(浦響子)