米軍三沢基地(三沢市)のF16戦闘機が小川原湖(青森県東北町)に燃料タンク2基を投棄した問題で、国土交通省高瀬川河川事務所は28日、湖水の水質調査で油分は不検出だったとする速報を公表した。防衛省東北防衛局も同日、現時点で湖水から環境基準を超える数値は検出されなかったとの結果を発表した。
 同事務所はタンク投棄翌日の2月21日、落下地点付近の水を採取。同22日以降は毎日、落下地点に加えて離れた地点の水も調べている。同25日までの調査で、水中に含まれる油分を示す「n-ヘキサン抽出物質」と燃料などにも使われる「ベンゼン」はいずれも不検出だった。ほかの数値も、事故前とほぼ同じだった。
 同防衛局は2月22日に採取した落下地点周辺8カ所と離れた場所1カ所、同25日に採取した湖底2カ所と氷の下の部分2カ所の湖水をそれぞれ分析した。
 全項目の分析は終わっていないが、これまでに環境基準を超える数値の物質はなかった。油に関して、ベンゼンは基準値の10分の1以下、n-ヘキサン抽出物質も検出限界以下だった。
 同事務所は1日以降も2カ所で水を採取し、調査を継続。同防衛局は今後、分析の終わっていない項目に加え、湖底の土や生物についても調べる。