山形県農協中央会はサクランボ収穫期の人手不足対策として、毎年冬から春におきなわ農協(那覇市)の製糖工場で働く季節アルバイトを6~7月に山形県に呼び込もうと、近く沖縄県に職員を派遣して求人説明会を開く。おきなわ農協と北海道、愛媛県の農協は昨年、季節アルバイトをリレー方式で確保する試みを開始。中央会もこうしたリレーの輪に加わりたい考えだ。

 おきなわ農協の製糖工場は毎年12月から翌年3月まで約200人の季節作業員を雇用。中央会はこのうち約半数を占める地元以外の人たちを対象に、サクランボ収穫の求人説明会を開催する。
 中央会によると、おきなわ農協は2017年、ふらの農協(北海道富良野市)、にしうわ農協(愛媛県八幡浜市)と連携。沖縄で働いた季節アルバイト十数人を4~10月はふらの農協がメロンやトマトの栽培・収穫要員として雇用し、11~12月は、にしうわ農協がミカンの収穫などで雇う「列島リレー方式」を構築している。
 山形県内では昨年、サクランボの収穫や箱詰めといった出荷作業に約400人の求人があったが、雇用できたのは半数の約200人。近年は県内に加えて仙台圏にもチラシを配るなどして募集しているが、産地の急速な人口減少と高齢化で人手不足は年々、深刻化している。
 中央会は、おきなわ農協などとの連携で少なくとも十数人の繁忙期雇用を目指すという。
 さらに県内17農協のうち9農協が参加し、全国から働き手を募る求人サイトを開設。職種や勤務地、雇用形態などのマッチングを図る。昨年始めた大学生、留学生のアルバイト派遣事業も続け、今年のサクランボ農繁期に備える。
 中央会の大武義孝地域・担い手サポートセンター長は「求人を全国に広げると交通費や宿泊費の負担など新たな課題も生まれるが、労働力確保のためにできることは全てやっていく」と話す。