米沢市の上杉博物館で企画展「米沢ゆかりの絵師たち」が開かれている。上杉家ゆかりの名品を紹介する企画展の第4弾で、米沢藩のお抱え絵師目賀多(めかた)家の仕事や暮らしぶりなどを5章に分けて、所蔵する計54点で伝えている。18日まで。
 名人と呼ばれた目賀多守息(もりやす)の「寿(じゅ)老人」は元日の書き初め作品で、少ない筆遣いで描く「減筆体」の簡素さが特徴。「四季花鳥図屏風(びょうぶ)」は鮮やかな顔料を豊富に使い、画面いっぱいに花と鳥を描いた。永平寺(福井県)所有の「四季花鳥図」(狩野探幽(かのうたんゆう)筆)と酷似した作品で、複数の粉本(ふんぽん)(手本、模写、下書きなどの総称)を参考にして描かれた大作だ。
 粉本そのものを紹介する章も設け、当時の絵師たちの技術習得と継承に欠かせない資料として焦点を当てている。目賀多家の絵師2人が7歳の時にそれぞれ描いた「天狗(てんぐ)の面の絵」も展示され、早熟の才能をうかがわせる。
 目賀多家は狩野探幽を祖とする狩野派の継承者として家をつないでいった。