山形県米沢市万世町刈安の東北中央自動車道栗子トンネル下り線で2月27日、乗用車が逆走し大型トレーラーと正面衝突する事故があり、乗用車を運転していた男性消防士(26)=福島県いわき市平=の体内から基準値を超えるアルコールが検出されていたことが、捜査関係者への取材で分かった。
 山形県警高速隊などによると、事故は2月27日午前6時半ごろ、片側1車線のトンネル内で発生。消防士の乗用車が対面通行の反対車線を逆走して男性会社員(43)の大型トレーラーと衝突、消防士が内臓損傷などの大けがをした。会社員にけがはなかった。
 高速隊は酒気帯び運転の疑いも視野に消防士の回復を待って事情を聴く方針。
 消防士は双葉消防本部富岡消防署所属の消防副士長。本部によると、消防士は26日午後4時から27日午後2時まで仙台市に出掛けると届け出ていて、上司には26日夜は仙台の飲食店で専門学校の同期生と食事をすると話していたという。
 意識はあるものの治療などに約3カ月を要する重傷で、本人から事情は聴けていない。記者会見した大和田仁消防長は「公務員の信用を失墜する行為。心よりおわびする。事実関係を明らかにし再発防止に努める」と陳謝した。