日本原子力研究開発機構は7日、むつ市にある同機構の施設で、核実験の監視力強化のため設置した放射性キセノンの観測装置を報道機関に公開した。
 装置は長さ約6メートルの可搬式コンテナに納められ、1回当たり約30時間かけて空気中の放射性キセノンを収集、分析する。データは包括的核実験禁止条約機関(CTBTO)準備委員会と共有する。むつ市で約1年間、データを収集する。
 機構は1月、北海道幌延町にも可搬型設備を設置した。群馬県高崎市の常設設備と併用し観測体制を強める。過去6回の北朝鮮による核実験で機構が放射性キセノンを明確に捉えたのは2013年の1度だけだった。
 機構の担当者は「北朝鮮の核実験の監視は、偏西風の関係で日本の北側の方が適している。3カ所で観測し、監視力を高めたい」と話した。