雪による人的、経済的な被害を災害と捉え、国による救済を模索した旧農林省「積雪地方農村経済調査所(雪調)」(山形県新庄市)の業績を見つめ直そうと、新庄市の有機農業者団体「ネットワーク農縁」が24日、新庄市の山屋セミナーハウスで「雪調にまなぶ講座-東北の哲学-」を開く。

 民俗研究家の結城登美雄さんが「私の東北論-雪害運動をヒントに」と題して講演する。農民の生計を支える工芸の振興を目指して戦前に作られた「寝椅子」の復刻に携わる鶴岡市の成瀬正憲さんと、わら細工を手掛ける山形県真室川町の高橋伸一さんの対談もある。
 「寝椅子」は1940年に雪調を視察したフランスのデザイナー、シャルロット・ペリアン(1903~99年)が農民の副業となるように骨格の寸法を示し、製造を助言。農民たちは蓑(みの)作りを応用し、独自の製品に作り上げたとされる。
 雪調は旧農林省の出先機関として1933年に開設された。47年まで同じ名称で存続したが、その後、幾度か機構改革を経て83年に閉所した。
 学習会は午後1時半~同5時半で参加費1000円。交流会(午後6時半~同9時)の参加費は3000円。セミナーハウスに宿泊もでき、費用は2000円(朝食付き)。申し込みは16日まで。連絡先は「農縁」事務局の佐藤恵一さん0233(29)2085。