東日本大震災で自宅が全壊するなど、左腕の障害と二つの困難を乗り越えてきた大東大4年の阿部友里香選手(22)=日立ソリューションズJSC、岩手・盛岡南高出=が10日、平昌冬季パラリンピックの女子バイアスロン6キロ(立位)に出場し、出身地の岩手県山田町でパブリックビューイング(PV)があった。
 会場の中央コミュニティーセンターに町民ら約70人が集まった。「頑張れ!山田の星 阿部友里香選手」と書かれたTシャツやタオルを身に着け、スティックバルーンを打ち鳴らして応援した。阿部選手は射撃を全て命中させたが、9位と惜しくも入賞を逃した。
 山田中で同級生だった栄養士福士泰佳さん(22)は「インタビューで良いレースができたと言っていたので良かった。お疲れさまと伝えたい」とねぎらった。
 保育所と中学校が同じだった町職員杉谷稔樹さん(22)は「復興に向けて頑張ろうという気持ちになる。残る競技でもベストを尽くしてほしい」とエールを送った。
 盛岡市内では、男子バイアスロン7.5キロ(視覚障害)に出場した高村和人選手(35)=岩手・盛岡視覚支援学校教=を応援するPVも開かれ、職場の同僚や友人ら約70人が声援を送った。妻の真樹さん(43)は「多くの方の支援でたどり着いた初めての大舞台。練習の成果を発揮できたと思う」と話した。