東日本大震災で被災した青森県八戸市の種差海岸で11日、「HUMANBAND(ヒューマンバンド) on 3.11」が開かれ、震災発生時刻に300人を超す参加者が手をつないで黙とうをささげた。
 市内の有志らでつくる「ヒューマンバンドあおもり」が震災発生の翌年から毎年開催し、今年で7回目。
 社会人吹奏楽団「八戸ウィンドアンサンブル」の指揮者で、震災時に沿岸近くの中学校長だった佐藤憲一さんは、学校に住民らが避難してきた当時の状況を話し、犠牲者を悼みフリューゲルホルンを演奏した。
 岩手県野田村で製塩の再興に尽力してきた貫牛(かんぎゅう)利一さんは、被災後に多くのボランティアが村に来てくれたことを紹介。「津波は起きてほしくなかったが、そのことで多くの人とのつながりができた」と語った。
 演奏や歌などに続き、参加者は手をつないで1分間黙とうした。八戸市の自営業瀬川征吉さん(73)は「この時だけは忘れてはいけない、という気持ちで今年も参加しました」と話した。