過去の津波で犠牲になった人々が数多く眠る岩手県大船渡市大船渡町の西光寺に東日本大震災犠牲者慰霊碑が完成して11日、除幕式があった。住職の富沢康磨(やすまろ)さん(70)は「津波は数十年に1度は起きると伝えていきたい」と話した。
 完成した碑は縦約310センチ、横約120センチ。両脇の銘板に「地震が来たら、より高きところへ逃げよ」「逃げたら決して戻るな」「車を使うな、捨てて逃げよ」という教訓と大船渡、陸前高田両市の被害状況や犠牲者51人の名前を刻んだ。
 総代会を中心とした実行委員会が檀家(だんか)や岩手県内外から寄付を募って建立した。隣り合って明治三陸大津波(1896年)、昭和三陸津波(1933年)、チリ地震津波(60年)の各慰霊碑も並ぶ。
 式には遺族ら約150人が参列。父母の写真を納めた富谷市の会社員佐藤英司さん(63)は「まだ区切りはつけられないが、碑に名前を刻んでもらい、両親が存在していた記録を残してもらえた」と語った。