西郷隆盛と明治維新後に親交を深めた旧庄内藩中老の菅実秀(すげさねひで)の2人の遺徳をしのぶ顕彰展が、かつて旧庄内藩士らが開発した山形県鶴岡市の松ケ岡開墾場で開かれている。23日まで。
 市教委などが維新150年を記念して企画。西郷は戊辰戦争に敗れた庄内藩への寛大な処分を政府に求めたことで知られ、菅は松ケ岡の開墾事業を進めながら西郷の教えを請い、後に旧藩士らと「南洲翁遺訓」を発刊した。
 かつての蚕室を利用した展示会場では、戊辰戦争に始まる両者の結び付きをパネルで紹介。NHK大河ドラマ「西郷(せご)どん」にちなみ、「西郷どんと菅はん」と銘打った約15分のオリジナル映像も上映している。
 開墾事業を激励しようと西郷が贈った言葉を旧庄内藩主酒井忠篤が写した揮毫(きごう)や、松ケ岡産のお茶に西郷が名前を付けた時にしたためた直筆の書なども並ぶ。
 現地で1日にセレモニーが行われ、菅実秀の玄孫に当たる菅秀二さん(72)=鶴岡市=が「西郷と実秀が兄弟のような付き合いを続けたことは、後に鶴岡、鹿児島両市の兄弟都市盟約にもつながった。節目の年に両者の交わりや旧庄内藩士の労苦に思いをはせてほしい」と話した。
 午前10時~午後4時。入場無料。