東日本大震災の津波で被災し、修復された岩手県陸前高田市博物館所蔵のリードオルガンの演奏会が11日、盛岡市の岩手県立博物館であった。作曲家でピアニストの中村由利子さんが「明日に架ける橋」など7曲を披露。よみがえった柔らかい音色に市民約70人が聞き入った。
 オルガンは1931年に陸前高田市に開園した私立幼稚園で使われ続け、2004年に市へ寄贈された。
 市博物館で保管していたが津波で海水に漬かり、内部に大量の砂が流入。日本リードオルガン協会などが修復に取り組み、14年2月に市博物館へ戻された。
 オルガンはこの日の演奏会のために県立博物館に運び込まれた。盛岡市の会社員高橋昌博さん(42)は「温かく懐かしい音色。ずっと変わらずに音を奏でてほしい」と話した。