東日本大震災で被災した亘理町荒浜地区にある川口神社で15日、春の例祭があった。震災で散り散りになった氏子ら約90人が集まり、重さ約1トンのみこしとともに地域を巡った。
 氏子らは復興が進む荒浜漁港周辺など約10キロを練り歩き、産直施設「鳥の海ふれあい市場」、荒浜にぎわい回廊商店街などに立ち寄った。担ぎ手の「ヨンニョス」という独特の掛け声に誘われて集まった住民や観光客らが笑顔で迎えた。
 春季例祭は約380年続く伝統行事。氏子総代役員の青田和宏さん(65)は「被災して内陸部に移転した方も大勢参加しており、かつての住人同士の交流の場にもなっている」と笑顔を見せた。