違法な政務活動費の支出があったとして、弘前市民オンブズパーソンが森内之保留(のぼる)青森県議に約70万円を返還させるよう三村申吾知事に求めた訴訟で、森内県議が今年3月に全額を返還したことが10日、分かった。
 森内県議が3月7日付で提出した政活費の収支報告書の訂正届などによると、返還したのは2014年4~12月に北海道や岩手、宮城、山形、福島の1道4県への計10回の視察で調査研究費に計上したガソリン代や宿泊費など計71万4904円。
 オンブズパーソンは16年9月、視察は調査の実態がないとして青森地裁に提訴していた。返還について、森内県議は取材に「係争中なのでコメントできない」と話した。オンブズパーソンは10日、「違法だと指摘していた全額が返還され、訴訟を維持する理由がなくなった」と訴えを取り下げることを明らかにした。