専門学校生の勇気ある行動が、男性の命を救った。
 4月26日朝、盛岡市の上野法律ビジネス専門学校2年佐々木遼平さん(19)は、通学途中に通り掛かった夕顔瀬橋で不審な男性を見掛けた。
 欄干の外側に立って今にも飛び降りそうなそぶりを見せる男性。下を流れる北上川は雪解けで水かさが増していた。一度は怖くて通り過ぎたが「無視してはならない」と引き返し、声を掛けた。
 「大丈夫ですか」
 「いいんです。放っておいてください」
 男性を説得して欄干の内側に誘導すると、近くのベンチに並んで腰掛けた。あれこれ世間話で男性の気を紛らわせながら警察の到着を待った。
 佐々木さんには今月2日、連絡を受けて110番した専門学校の教員近田和也さん(39)と共に盛岡西署から感謝状が贈られた。
 「勇気ある行動には感謝の言葉しかない」と工藤実署長。「君は警察官に向いているぞ」と佐々木さんの機転をたたえた。
(盛岡総局・北村早智里)