宮城県東松島市宮戸の旧鮫ケ浦漁港にある架空の郵便局「鮫ケ浦水曜日郵便局」に寄せられた手紙が、昨年12月6日の開局以来3000通を超えた。手紙を送ると見知らぬ誰かの手紙が届くプロジェクトで、つづられる内容は日常のささいな出来事や不思議な出会い、そして東日本大震災への思いとさまざま。今年12月5日までの企画で、主催者は計5000通の手紙による心の交流を目指す。

 水曜日郵便局は届いた手紙を無作為で別の送り主に転送する仕組み。9日までに47都道府県から約3200通が寄せられた。4~100歳の幅広い年代から手紙が来るという。
 「今は春休みなので、今日の朝もゲームをしていました」(16歳・兵庫県)「水曜日は私の中で『人にやさしくする日』になっています」(28歳・福岡県)など、手紙にはそれぞれの水曜日にまつわる物語が書かれている。
 「聞こえて来る数々の不幸に、心の持っていきどころが見つからず、不幸を共有しない自分の立場に後ろめたさを感じるほどでした」(55歳・宮城県)と、震災と向き合う内面をつづった手紙も届けられた。
 事務局の担当者は「お子さんから高齢の方まで、年代や地域を問わず幅広く参加してくれている。残りの期間も手紙を通じ、ささやかな希望と奇跡を届けたい」と語る。
 水曜日郵便局は映画監督遠山昇司さんらでつくる「水曜日観測所」の主催。使われなくなった漁業用の作業小屋を利用している。
 宛先は〒981-0394東松島市宮戸字観音山5番地その先 鮫ケ浦水曜日郵便局。連絡先は水曜日郵便局事務局03(5579)2724。