環境省は11日、東京電力福島第1原発事故に伴う福島県富岡町の帰還困難区域で、特定復興再生拠点区域(復興拠点)整備の一環として始めた除染作業を公開した。復興拠点について、町は2023年春ごろの避難指示解除を目指す。
 除染は6日に始まった。11日はJR夜ノ森駅周辺で、作業員6人が駅前広場や遊歩道など約1000平方メートルの草を刈った。周辺の空間放射線量は毎時1.319マイクロシーベルト。作業員は1日約8時間作業に当たる。
 今後は堆積物を取り除いたり、表土を剥ぎ取ったりする。除染廃棄物は町内の仮置き場に運ぶ。
 環境省は、復興拠点内の土地や建物の所有者約1000人に除染や解体の意向を確認し、秋にも公共施設や住宅の解体に着手する方針。21年秋ごろの完了を目指す。
 富岡町の復興拠点は「夜の森駅前北」「夜の森駅前南」「新夜ノ森」の3行政区と「大菅」行政区の一部の約390ヘクタール。夜ノ森駅周辺は常磐線の全線再開に合わせ、他地域に先行して19年度末の避難指示解除を目指す。
 復興拠点の除染開始は福島県双葉、大熊、浪江の3町に続いて4例目。