仙台の夏の終わりを思わせる肌寒い夜風にさらされたせいか、東北楽天は応援に熱がこもる場面をファンに見せられず敗れた。
 0-0のまま迎えた八回、2番手青山の制球難が誤算だった。先頭岡の中前打と犠打で1死二塁。ここで中村、井上に連続四球を与えて満塁に陥り、角中の二ゴロで先制点を許した。今季38試合目での初黒星となる救援失敗に、青山は「二つの四球がもったいなかった。直球が上ずった」と不本意そう。森山投手コーチも「これほど制球の悪い青山は今年初めて」と驚いた表情。それでも「大事な勝ちパターンの投手だし、次は持ち直してくれるはず」と変わらぬ信頼を寄せた。
 打線は7回無失点と好投した塩見を援護できなかった。ロッテ先発の二木にわずか2安打、プロ初完封を許した。直球と同じ投げ方からフォークボールを繰り出す投球に攻略の糸口を見いだせなかった。平石監督代行は「(途中まで)ボールの軌道も一緒。投げる間合いも独特で、このタイプが一番打つのが難しい」と嘆いた。
 これで18日にもクライマックスシリーズに自力進出する可能性が消滅する窮地に追い込まれた。借金20からの巻き返しを掲げた平石監督代行率いるチームの踏ん張りどころは続いている。(金野正之)