病棟の老朽化で仙台市青葉区堤町から泉区紫山へ移転新築するJCHO(ジェイコー)仙台病院(旧仙台社会保険病院)の開院時期が、予定より3年延びて2020年10月となることが10日、分かった。移転先の交通量調査に時間をかけたほか、敷地の追加取得に伴い設計を見直した。月内にも着工する。

 病院の移転計画は14年にまとまり、当初は17年の開院を目指していた。移転先は住宅地で学校が隣接しているため、周辺道路の交通量調査に1年を要した。
 17年2月には、予定地東側の約2万5000平方メートルを追加購入。駐車場を立体から平面に改め、進入路も当初計画を変更した。病院建物の位置を当初より南へずらして敷地に植栽し、周囲の住宅のプライバシーに配慮した。
 新病棟は免震構造の7階建て、延べ床面積約3万3000平方メートル。ベッド数は現病棟から44床減の384床とする。独立行政法人地域医療機能推進機構(JCHO)本部と協議し、人口動態予測や立地条件などを考慮した。診療科は現在と同じ20科で、新たに地域の医療介護を担う訪問看護ステーションを設ける。移転新築後は市北部の救急患者の受け入れを担う。
 同病院は1952年の創立。2014年からJCHOの直営となった。現病棟は大半が60~70年代の完成で、老朽化が進んでいた。
 三浦宏之事務部長は「病棟の移転新築は喫緊の課題だった。移転新築を待ちわびる患者もおり、作業を丁寧に進めて地域の方々に貢献したい」と話す。
 市内では、仙台徳洲会病院(泉区七北田)が20年に約2キロ東の泉区高玉町に移る予定。