仙台市が拠点の女子プロレス団体、センダイガールズプロレスリング(仙女)で、元アマチュアレスリングの有力選手が活躍している。仙女のシングル、タッグの両王座を保持する橋本千紘(26)は世界大会で上位入賞の経験もある実力者。アマレスで培った力と技を駆使し、14日に同市の仙台サンプラザホールでシングル王座の防衛戦に臨む。
 相手は同じ仙女所属のカサンドラ宮城(25)。「生え抜き同士で戦う重さを感じている。(社長の)里村(明衣子)さんを驚かせる試合をしたい」と燃える。
 福井県出身。里村に憧れてプロレスラーを目指して中学3年でレスリングを始め、名門の日大で2012年世界学生選手権67キロ級3位などの実績を残した。「レスリングを極めたい」と本気になったが、同じ階級にリオデジャネイロ五輪金メダルの土性沙羅(東新住建)がいた。
 「(土性は)本当に強くて、何もできなかった」。五輪出場の夢が絶たれて引退を決意。次の進路を探す中、里村の試合を見て再びプロレスへの熱意が湧き上がった。
 15年に入門。レスリングの経験と158センチ、76キロの体格を生かして急成長し、既にシングル王座に4度就くトップ選手となった。相手を高く持ち上げる投げ技は「レスリングの腰で突き上げる技術を使っている」。基礎体力や体幹の強さも養った。「7年間やってからプロレスを始めてよかった」と振り返る。
 土性らレスリングで競い合った仲間の活躍を励みにしている。「お互いに刺激を受けながらトップを目指す。女子プロレスを多くの人に知ってもらえるよう、仙台から発信したい」と新たな夢を描く。(原口靖志)