仙台市立小中学校で提供される給食の1食当たりの栄養量が、国や市が定める摂取基準に達していないことが8日、分かった。今年6月の調査で、主な栄養素10項目のうち小学校(3、4年)は5項目、中学校は9項目で充足率が100%に満たなかった。食材価格の高騰で必要な栄養量が取れる食材を購入できない状態は長期化しており、市教委は給食費の引き上げを検討する。
 8日の市学校給食運営審議会で市教委が説明した。6月に調べた単独調理校、給食センターの平均充足率は表の通り。小中学校とも「鉄」の充足率が70%と最も低く、「食物繊維」は小学校で80%、中学校で78%にとどまった。
 市教委によると、摂取基準は成長期の児童生徒が、昼食で取るのが望ましいとされる栄養量。家庭で摂取しにくいカルシウムやビタミンB群などは、高めに設定されている。2014年度以降、ほとんどの栄養素で充足率が低下している。
 天候不順や相次ぐ災害などの影響で、野菜や果物を中心に価格の高騰が続く。特に今年は上昇幅が大きく、給食費の範囲内での食材調達が難しいという。豚肉料理を鶏肉で代用するなど工夫を重ねるが、栄養量の充足は改善していない。
 現行の給食費は、1食当たり小学校が245円(旧宮城、秋保町は239円)、中学校が290円(同285円)。米飯やパン、牛乳の価格が上がり、副食の食材購入に充てられる金額は年々減っている。
 市教委は19年度の給食費は据え置く方針だが、20年度以降の値上げに関し、審議会に検討を求めている。
 市教委健康教育課の西崎文雄課長は「栄養量の不足は早急に改善すべきだが、メニューの工夫や食材のやりくりでは、どうにもならない状況にある」と話す。