仙台市青葉区のイムス明理会仙台総合病院内で今年1月、変死体で見つかった同院麻酔科の40代の女性医師の死因が、医療用麻薬の副作用による呼吸困難だったことが6日、捜査関係者への取材で分かった。仙台中央署は麻薬取締法違反の疑いで、女性医師を容疑者死亡で書類送検する方針。
 女性医師は1月5日午前8時半ごろ、同病院の女子更衣室内で倒れているのを発見された。遺体近くから医療用麻薬「フェンタニル」の使用済みアンプルと注射器が見つかり、左腕に注射痕が残っていたため、同署は女性医師が自ら注射したとみて調べていた。
 捜査関係者によると、女性医師の血液から採取されたフェンタニル成分とアンプルに付着した液体の成分が一致したことなどから、麻薬の自己使用による事故と断定したという。フェンタニルのほか2種類の薬物成分も検出され、同署は複数の麻薬による副作用で呼吸困難が引き起こされた可能性が高いとみている。
 麻薬取締法は麻酔医が医療目的以外で麻薬を使うことを禁じている。同署によると女性医師が麻酔医の立場を利用して手術時に麻酔薬の一部を横領し、常習的に自己使用していたとみられる。