山元町の4小学校を1校に再編する計画が進めば、東日本大震災の被災者が集団移転した、つばめの杜地区中心部に2年前に建った山下二小校舎の扱いが焦点の一つとなる。町教委によると、10年後の町の児童は300人前後で、現在の児童数が約100の二小を増改築できるかどうかなどが検討課題となる。

 二小は2016年8月に開校した。隣接する町子育て拠点と併せ、新市街地の目玉施設、地域再生の拠点と位置付けられている。

 二小は震災時に沿岸部の笠野地区にあり、津波で大きな被害を受けた。敷地が災害危険区域に指定され、16年度途中まで内陸部の山下小を間借りした。

 12年度の町教委の整備方針は二小の教育環境の回復を優先事項に掲げ、同小を16年度までに内陸部で再建するとしていた。

 復旧工事で再建された校舎は震災時とほぼ同規模で設計され、1学年1クラスで建築された。2階建てで延べ床面積約4690平方メートル。国からの災害復旧費約18億5000万円を建設費に投じた。

 菊池卓郎教育長は小学校再編の時期の目安を10年後としたことについて「中学校再編を終えた後に具体的な計画を進めるため」と説明。「二小の増改築も含め、さまざまなケースを比較検討していきたい」と語った。